就職活動フィードバック

いまさらながら就職活動についてまとめておく。

サークルの後輩だったり地元の友達とかそろそろ就職活動を始める時期だと思うので、その参考になればと自分の体験談などをまとめておく。

まずはじめに何の為に働くのかってこと、これは大前提としてお金の為というのがあった。自立して生きていくためには稼がなきゃなんない。だから条件としてお金に関することは一通り調べてみた。企業の説明とかで初任給とかあるけど、あれはぶっちゃけ参考にならない。初任給が高くても昇給が少なかったりする会社はよくある。逆に日本の企業に多いのが初任給が少ないけど年齢とともにすごく高くなっていくという企業。だからできるだけ初任給を参考にするよりもその会社の平均年収を調べることが重要だと思う。年功序列も考慮して平均年齢と照らし合わせて調べたり、30歳、40歳の給料モデルなども参考にした。次に福利厚生。住宅補助とか社会保険とか
。社宅や寮があるところはその分、住宅費を払ってもらえていることといっしょになる。例えば給料25万で住宅補助なしなところだと家賃が8万とられるとして実質17万円。給料20万で社宅or寮が1万円なところは実質19万円。こういった給料以外でのお金のことはしっかりと考えるべきだと思う。某金融機関とかは昼食代として支給しているところもある。初任給とかだけではなくていろんな指標をあわせて見ることが必要。

お金のことについて書いてみたけど、金の為だけに就職先を選んでいたわけではない。たしかにお金のことは重要な要素ではあるけどそれだけで就職先を選ぶなんてそれはすごく悲しいことだと思う。これから人生において働くことは生活の大半を占める。いくら高い給料でも自分に向かない仕事ややりたくない仕事を続けるのは耐えられないし不幸だ。

それ以外の就職先を選ぶ為の要素としてよく言われるのが「自分の好きなことをしたい」ということだ。でも俺自身はそれにはあまり同意できなかった。自分の好きなこと、例えば俺の場合音楽を作ったり映像を作ったり、ウェブサービスを考えたりとそういうことが好きだったけれど、それを仕事にしたくはなかった。仕事にした時にそれが好きなことではなくなってしまう気がしたので。自分の好きなことやってるだけではビジネスとしては成り立たない、お金儲けはできないと漠然と感じていたからだ。音楽にしても映像にしてもそれを視聴する人がいてこそ、収益に結びつくので、それを満たすためには自分の好きなことから離れなければならないときが絶対にくる。この辺はサークルの経験から学んだ。大学紹介のビデオ製作を依頼されて作ったが、それらはすべてクライアント(依頼者)である大学側の意向に沿わなければならない。これは半分ボランティア的要素があって多少はマシというか自分の好きなように自由に楽しませてもらったが、ビジネスだったらよりつらい要求もしくは自分のやりたいことからかけ離れた製作を求められていただろう。もちろん自分の移行からは割り切ってそういった相手の要求を満たすことに喜びを感じるならそれはいいと思うけど、自分の好きなことである映像製作だからこそ、そこはイヤな部分があった。だから就職活動では、自分の好きなこととは一歩引いてそういったことは趣味とか興味の対象としてみることで、仕事は別の切り口から選んでいこうと思った。

自分を自己分析をすると技術志向だってのがでてきた。最新のテクノロジーとかに興味があって新しいものにはすぐにとびついていた。でもただの技術オタクっていうのは俺の最も嫌いなことだった。例えば「このカメラは何万画素でホワイトがしっかり取れてCCDが...」とかうんちくをたれるのではなくて、それで何ができるかってことをすごく考えていたと思う。だからテクノロジーを開発とかをするのではなくて、そういった技術をいかにして役立てるものにしていくかということに興味を持っていたのだと思う。その職種のひとつとしてIT業界、特にシステムインテグレーター(SI企業)の営業職が自分が一番したい仕事だと感じた。ただ単に製品を売るという営業ではなくて、顧客企業の業務内容をしっかりと把握した上でそれにあうようなシステムを提案していき受注するという営業スタイルにあこがれた。自分の軸である「テクノロジーからサービスを生み出す仕事」というのにマッチしていると思えたからだ。将来の目標としては技術に対する理解と実際の企業の問題点を結びつけてそれを解決できるようなシステムコンサルタントになりたいと考えている。IT業界はITという道具を通じてその先に業務があるので、技術だけのスペシャリストではなくて、広く知識を持ったゼネラシストとしてのキャリアを積んでいきたい。就職活動中にしていた幅広い業界の研究は今後に役立つと思う。


最後に会社で働くということについて書いた文章があるので添付しておく。一応、会社名は伏字w

私が○で働く上で心がけることは4つある。第1に,技術に対する向上心を常に持つ事だ。情報業界の技術は日々進歩している。常に進歩に対して積極的に学び,自分達の作成するシステムに活用できるかを検討する事が大切だ。第2に,コンピューターや仕事以外のことにも興味を持つこと。ソリューションをするには社会や業界のシステム,人々のニーズ,政治・経済など多くのことが絡んでくる。顧客の問題を解決するために,また,社会に貢献するために様々なものに興味を持ち,時代のニーズに対するアンテナを持つことも大切だ。第3に,人としての成長である。今後,チームで仕事をするだろうし,顧客など多くの人たちと関わりを持つ。しかし,人としての魅力に欠けては,人間関係がうまくいかずコミュニケーションが取れなくなってしまう。自分と再び仕事がしたいと思ってもらえるためには人間性も重要なことだと思う。最後に○で働くということで、最も私が心がけることを述べる。それは決してあきらめずに、粘り強く目の前の問題に対して解決しようとする意思をもつことだ。私は○が手掛ける事業のうち、どんな仕事も社会を支える重要な仕事だと思っている。それは裏方の仕事で、表に出ることや直接一般の人に感謝されることは少ない仕事かもしれない。しかしそんな裏方を支える○社員が不断の努力をしていること、決してあきらめずに仕事をしているからこそ、社会がうまく機能しているのだと思っている。あきらめてしまっては社会が止まってしまう。それは決して許されないこと。そんな大きな責任のある仕事であるが、私はその仕事を誇りと思い○社員として頑張っていきたい。